〝同じじゃん〟と思って声をかけました
永田:並行して、仙台と京都がもう動いているわけですね?
本田:京都は3回目くらいですかね。次は4回目。
永田:その辺に関しては、キャスティングはどんなふうにしていますか?
本田:そこは完全に任せきっています。私は――まあ、誰がやってもですが――偏りがあるので。ロックとか弾き語りとか、その辺をあまりよく知らないんですが、京都の人たちはそこを埋められるので、お願いしています。京都はだんだん大きくなりつつあるサーキットイベント『いつまでも世界は..』を主催している西島衛くんがやっています。(*2)
永田:エリアのネタはその中にいないと、本当には分かんないですもんね。
本田:当然、全国を自分でやろうなんていうことはできないわけで。信じた人に任せる形です。仙台も、パッと見たときに〝同じじゃん!〟と思って。「より広くいろいろな人に観てもらえるようにいっしょに頑張りませんか?」と持ちかけて、いっしょにやっています。(*3)
キャスティングで気をつけているのは、自分もミュージシャンなので、ミュージシャンの人がこういう番組なら観たいだろうと思えるものを意識していますね。「あの人たちが選ばれているところには自分も入っておきたい」という見え方になるように心がけています。おしゃれ過ぎないように、あまり尖り過ぎないように気を配りつつ〝なんか出られるんじゃないか〟という期待感を持っていただけるようにしています(笑)。
永田:1月の『Red Bull Studios Tokyo』は現場に12人いらっしゃったけど、母体になるスタッフは何人くらいのファミリーですか?
本田:忙しくて来られない人も含めると、全部で20人くらい? ちゃんと数えたことなかった。
永田:全部、〝友達の輪〟の延長で、本田さんのコンセプトに共鳴して、都合つけられる人が毎回やっている感じですか?
本田:はい。まさにその通りです。PAの人も毎回藤沢から機材を持ってきてくれて。みんな本当に頑張っているよね。
池内:PAの方は最初「機材の持ち出しがなければ、全然、手伝うよ」って言って――。今はバカでかいスピーカー積んできてくれているんですよね。本当に人が善いというか。
本田:本当にありがたい。全部0円でやっていますからね。ゼロというか、交通費とか入れれば持ち出しだよね。
池内:うん。
(*2)現在は三谷達也くんを中心に番組制作をしています。(本田)
(*3)仙台はリニューアル中
(2016/6/15時点の情報です)