「ワクワクすること」と「その場でしかできないこと」
永田:結果的にはきちんと毎月やっているんだよね?
本田:はい。1回も欠かしていません。休みたい日もありますけど(笑)。次(映像)お願いします。「私たちが目指していること」。いきなり言ってもいいのかな?
池内:そういう並びになっているからね。
本田:なんか順番が違う気がする。
関口:じゃあ自分的にはなんなの?
本田:「火種をつくる」のところじゃない?
池内:それにしますか。
本田:そう。で、まあ、「良い音楽を伝えていきたい」プラス、各地にミュージシャンがたくさんいるんですけど、その人たちをリスナーとつなげることもやっていきたくて、東京に出てこなくてもその土地で活躍できる場所をつくってあげられればということで、今、仙台と京都でやっています。新潟と熱海が準備中で、もっと増やしていきたいと考えています。(*1)
私たちは火種をいろいろな土地にまいて、それがもっと燃えて〝『MUSIC SHARE』ってすごいね〟って言われるくらいまで頑張りたいなと思っています。
何が大事なのか考えたときに、ひとつのジャンルだけを固まって発信するのではなく、いろいろなジャンルをまんべんなく紹介していくことなんじゃないかなと。多様性がないと文化は発展していかないと思うんです――ね? そうですよね?
一同:(笑)。
本田:日本全体をムーブメントで覆うために、個人でやるのではなくたくさんの人が一丸となってひとつのものをつくっていくということを目指しています。
ただ、番組をやるだけでいいのかなといつも考えていて。どうしてもテレビの音楽番組をお手本にしちゃう。WEB音楽番組の場合、テレビの劣化版みたいのがすごく多いので、そうならないために、何に気をつけていけばいいのかなって――。「ワクワクすること」というのと「その場でしかできないこと」というのを出していけるようにしたいなと。
本田:「出たい」という人が最近増えたんですね。「どういう人が出られるの?」と聞かれるんですけど、そう聞いてくる人に限って、あんまり明確なものがないというか、他人に乗っかっていこうという感じの人が多くて、それは私はダメだなと思っていて。
今月出ていただいたXXX$$$(エクセス)というユニットは、ふたりとも世界に向かってプロモーションしていて、世界中をTOURで行ったり、自分達で発信している。そういうふうに音楽に情熱を注げる人じゃないとダメだと思っています。
私たちも情熱を持って番組をつくっているし、番組を観る人も音楽に期待している。その気持ちこそ、番組をつくりあげるものだと思っているからです。
(*1)2016年6月22日から新潟がスタート