準備期間2ヶ月でスタートしたWEB音楽番組
池内:ちょうどその頃、みちよさんが地上波の音楽番組を観ていたんですよ。今のオリコンチャートってすごいんですよ。ほんっと、すっごいんですよ。
関口:どうすごいの?
池内:この前俺が観たときは1~10位の中で9つが48グループ。残りのひとつが嵐。日本のトップテンのチャートがです。
昔はもっと幅があった。あまりにも偏り過ぎじゃないのか。そう思ったみちよさんが〝誰か(そういう番組を)つくってくれないですか?〟ってツイッターでつぶやいたんです(笑)。
本田:そうしたら配信会社のOTOTOYの高橋健太郎さんが〝つくってあげたいけど……〟って返って来たので、〝じゃあ自分が人を集めるんで場所を貸してもらえませんか?〟って言ったら、〝いいですよ〟って返信があった。それから2ヶ月で準備してスタートしたんです。
永田:OTOTOYは最近ハイレゾに力を入れている配信サイトです。アイドル系から今のインディーズシーンのいちばんコアなところまで、幅広くやっています。そのOTOTOYが場所を貸してくれたんですか?
本田:はい。ここのような教室でやっていたんですよ。OTOTOYでは関口さんの曲も――。
関口:買える。
永田:そうだったんですね。じゃあもう、つくらざるを得ない立場になったという。
本田:そうなんですよね。なんか大人の人がやってくれるだろうくらいに思っていたら〝がんばって!〟と言われて。
一同:(笑)。
本田:もともとイベントに広がりがなくて、WEB音楽番組だと思っていたので、頑張るしかないかと思って。それでTBSでカメラマンやっていた友達に相談したら「俺も音楽好きやから手伝う」「何人かカメラマン連れてくるわ」と連れて来てくれて、カメラマンはなんとかなった。配信はOTOTOYの社長が、大学で教えている生徒を引っ張って来て、彼女にやってもらっていました(笑)。あとPAは、高橋健太郎さんにやっていただきました。つぶやいたのが5月で、7月にスタートしました。
関口:「つくらせて」じゃなくて「つくって」って言っていたんでしょ? そう、なるんだ?
永田:ハハハハハ。
本田:なるんだよね。周りにそういう人がいたから良かったのかなとは思うけど。
関口:(WEB音楽番組を始めるのは)〝起業するぞ!〟というような、覚悟するイメージじゃないですか。〝よし、自分がやってやるぞ!〟みたいな。ということかと今まで思っていたけど。
本田:いや、全然。