盛り上げたいという思いはクロスする
永田:ありがとうございます。「エッグマシーン」のあたりで、地域のアーティストを紹介するんだ、地域の盛り上げに特化するんだ、と新潟に腰を据えてからガラッと変わった感じですよね。
平田:そうですね。やっと腹が決まったというか。それまではイベンターという立場にしても、自分が前に出たい気持ちがあったと思うんですよね。大きいプロジェクトをやって、自分が目立つことで求心力を得て何かをしようという発想だった。SHIBUYA BOXXの一件で、逆だと完全に思い知らされたというか。自分もSHIBUYA BOXXの失敗で腑に落ちて、気持ちが楽になったんですよね。
人がやりたいと思うことを助ける方が楽しかったし、僕がいちいち話題をつくって、シーンをつくってリードするんじゃなくて、アーティストといっしょにああだこうだ考えてやっていきながらシーンができて、その結果として目立つことになる。いろいろやっている方はわかっていることだと思うんですけど、僕はバンドやっているときにもそれを気付けなかった。そこからは不思議とお声がかかるようになりました。
地方はショッピングモールがにぎわうんですね。そういうところでインストアができるようにということで、昨日ですけど、長岡で、商工会の方から地域を盛り上げる役の方まで全員に会いました。今日もう電話が来て、いろいろプロジェクトあるからっていう話をされて。明日またお会いするんです。そういうスピード感があるのは僕がテレビに出してもらっていたというのも大きいと思います。
テレビ局の方にも「その役を担って欲しい」と言われました。実際、自分も頑張りたいと思っているので、そういう思いが不思議とクロスする状況になっていますね。