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みんなの談話室 vol.10 今、求められるスタッフの形とは? ~ミュージシャンのためのPRエージェント金野和磨さん&新潟で「なんでも相談室」を開設し繋ぎ役を担う平田英治さんをお招きして~
音楽をとりまく環境は、今、大きく移り変わっています。
様々な音楽が様々な形で聴けるようになってきた一方で、様々な情報が飛び交い、それに対して人の数だけ様々な見方や意見があります。そして、様々な形で音楽に関わる活動を続ける人がいます。
月に1回開催している「みんなの談話室」では、そんなことを共有しながら、毎回お迎えするゲストと共に語り考えて行く場になることを目指しています。
10回目を迎える今回は、2名のゲストをお迎えして、音楽シーンにこれから求められるスタッフの姿について語ります。
リスナーやミュージシャンをとりまく環境が大きく変わっている今、それぞれを支援し、その間を繋ぐスタッフに求められる役割も変わってきています。
インディー・シーンから出てきたミュージシャンが地上波TVに出演するような流れができつつある一方で、地道に活動を続けるミュージシャンに対して、必要なサポートを、必要な関係性によって提供する自立したスタッフも、少しづつ現れています。
自らが熱心なリスナーでもある彼らは、レコード会社やプロダクションなど既存の業界の流れからではなく、音楽シーンへの希望やミュージシャンへのシンパシーを動機に、それぞれの得意分野をはっきり持つことにより、また、なによりもミュージシャンの手の届くところにいることによって、すでに、実際に、彼らの仕事を支えつつあります。今回は、そんな活動を続けるおふたりをお招きします。
金野和磨さんはウェブ編集者として仕事をする一方で PR/広報について学び、昨年秋に合同会社Gerbera Music Agency(以下GMA) を立ち上げ、本格的にミュージシャンのためのPRエージェントとしての活動を始めました。彼を中心に、ウェブプロモーションやカメラマンなど数名が集まり、それぞれの得意分野を生かせるような緩やかなチームで仕事を進めていることも特徴のひとつでしょう。
平田英治さんは9年間のバンド活動を経て、高卒後に通い C 級ライセンスを取得したサッカー専門学校のある新潟にもどり、第三の故郷(東京出身、小4から高校まで山梨)である新潟音楽シーンの活性化のために活動を開始。ミュージシャンの制作やプロモーションのサポート、レーベル設立、老舗温泉での音楽フェスのプロデュースや、 TVやラジオ番組の制作協力、出演者のブッキングなどを手がけます。今年 1 月には niigata music laboratory を設立、 より地域に根ざし新潟全域を音楽で繋ぐ事を目指し活動しています。
おふたりの活動からは、今音楽シーンに必要なこと、私たちにできることが見えてくると思います。スタッフ志望の方はもちろん、自分の活動方法を模索しているミュージシャンの方、リスナーの方、ほかのジャンルのクリエイターの方、みなさんお待ちしています。
16.03.29. 渋谷カナエルにて